USヘッドライト 車検は通る?光軸調整やカットオフラインとは…
2022/06/19
USDM…昔に比べてネットでの調達も非常に容易になり、US化についてはまだまだニーズがありますよね!以前もサイドマーカーのUS化などについて書かせてもらっていますが、今回はヘッドライトについて書かせてもらっています。
US化とは…本国仕様にする!ということなのですが、例えばプリウスなど国内ではかなりの個体が公道を走っていますが、やはり個性を出したいとなると、奇抜なカスタムをするか、それともUS化などで差別化をするかというのが一般的でしょう。
ただ、US化については、本国と同じ仕様にするので日本国内で義務付けられている車検には通るのか?これが1つ問題になるかと思います(笑)ということで、今日はUSヘッドライトは車検に通るのか?光軸調整や聞きなれないカットオフラインについて書かせてもらいます。
どうしてもUS化してみたいと言う人は避けて通れない問題なので、引き続き読んでいただければと思います。
USヘッドライトは車検に通るのか?
車検には問題なく通った人、通るかどうか判断が出来ない人など色々いらっしゃるかと思いますが、基本的にUSヘッドライトは車検には通りませんよ!これだけは間違いありません。
まずUS化とは北米仕様のことを指していますが、ウィンカーになる部分とポジションの位置などが異なります!あれが良いのですが(笑)何故車検は無理なのか?これは北米では右側通行です。
アメリカ映画などを見て頂くと右側通行ですよね?日本は左側を走るので、そもそも道路事情が違う訳です!そして、更に踏み込むと、右側通行のヘッドライトを左側通行の日本で採用してしまうと…対向車がまぶしくて運転できません。
そうです!逆に日本仕様のヘッドライトをアメリカに持っていくと、左側を走る車はまぶしくて運転できないでしょうね(笑)ということで、この照らす向きによって車検の基準には適合しないと言う訳です!ご理解いただけましたでしょうか?
ということで、US化したヘッドライトではそのまま車検合格とはなりませんのでお気を付けくださいね。
US化したヘッドライトを車検に通す方法とは…
US化したヘッドライトを強引にでも車検に合格させたい…これは困難ですが(笑)一番お金がかかっても最短ルートでお願いするとなれば、アメ車の専門店やカスタムショップが早いです。
そもそもアメ車は同じような状態になっているので、並行輸入車などを車検に合格させるのは日常茶飯事のことなので、あなたのヘッドライトぐらいであれば朝飯前です。
右側を照らさないようにするのであれば、光軸調整をいじれば良いのでは?と言う人もいますが、これだけでは不十分です!というのも、そもそもヘッドライト内部のリフレクターの作りが日本仕様と異なりますので、強引にいじったところで、無意味です。
あとはカットオフラインについても説明を(笑)カットラインとは日本仕様の場合、左側の歩道側も含め広く照らして、右側については広角に照らさない仕組みなんですが、光軸調整だけではこのカットオフラインについても限界があります。
ですので、根本的にUS化したいヘッドライトの構造を変更するしか適合はしないことを覚えておいてください。
US化ヘッドライトを日本仕様に適合させる方法とは…
US化したいヘッドライトは、そもそもあのオレンジの色を残したい!と言う人がほとんどですから、これを何とか使う方法はないか?それは殻割りが一番早いでしょうね。
殻割りについては、ヘッドライトのレンズ側と車体側のコアの部分を切り離してしまう!という作業です(笑)難しいですか?いえいえ、意外と時間と道具をふんだんに使えば何とかなります。
私は学生時代にとある車のUS化がしたくて、実は殻割りをしたことがあります!そんなに難しくないですよ!ということで、まずは必要な道具はヘッドライトを車体側から外す工具類、これは自分の車に必要なものを揃えましょう。
そして肝心の殻割りについてはヒートガンがあればOKです!レンズとコアの部分はコーキングなどで固められていますので、この部分を切り離す作業をするようにしましょうね。
殻割りが出来てしまえば、日本仕様のヘッドライトも殻割りをして、あとはドッキング!コーキングもしっかりと塗って、あとは乾燥して車体側に取り付ければOKです(笑)カッターや爪楊枝なども用意しておくのも良いですね。
カッターでまずはコーキング、シーラーしている部分に刃を立てて、その部分を爪楊枝などで引っ張り上げてそこからコーキングをゆっくりと引っ張っていくのも良いでしょう!是非チャレンジしてみて下さいね。